The Dears

Concept

親愛なる___へ

古来から紡いできた「人」と「蝦夷鹿」の繋がり。
現代が直面する「人」と「蝦夷鹿」のあり方。
昔も今も、そしてこれからも「命の尊さ」だけは変わらない。

同じカタチがひとつとして存在しないエゾシカのツノは、
それぞれが生きてきた証として形成する個の造形美。

そのツノをプロダクトに昇華させるアップサイクルは、
現代における “人と蝦夷鹿の共存” という
ひとつのカタチと言える。

北海道の地で “The Deærs” が生み出す
“Deer horn works” に大切なメッセージを込めて。

北海道の害獣問題

北海道にのみ生息するエゾシカ。
ここ数年、北海道ではこのエゾシカによる
農作物の被害に頭を抱えている。
令和三年度の北海道庁の調査によると、
北海道における野生鳥獣による
農林水産被害金額は54億円で、
そのうちの8割以上を占める44億円が
エゾシカによる被害となっている。
(参考:野生鳥獣による被害調査結果について
(令和3年度分)

本州に生息するニホンジカの体重は
100キロ前後に対し、
体が一回り大きいエゾシカの体重は
150キロにも及ぶ。
明治時代に一度絶滅の危機を迎えた
エゾシカだったが、
保護政策が取られたことで爆発的に数が増加。
現在はピーク時の77万頭から
半分の38万頭に減らす取り組みが
各地で行われており、
ただ予算を使って殺処分するのではなく、
命を無駄にすることなく、
利活用できる資源として見直し、
北海道の特産品としてPRする活動が広がっている。

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